薬剤師と初めの一歩
最近では健康のためにタバコを止める方が増えてきましたが、その中には、医師や薬剤師に勧められてタバコを止めたという方も少なくないはずです。
しかし、タバコは簡単に止めれるものではありませんし、薬剤師などが患者からタバコを止めたいと伝えられたならば、患者の意思を尊重すると共に、患者の心のケアも行っていくことが必要となるはずです。
タバコに対してよくある質問としては、タバコを吸うと集中力が上がるとか、タバコを吸わないイライラの方が体に負担をかけるのではないかという質問がありますが、これはどちらも間違っています。
タバコを吸うことで集中力が上がっていると感じるのは、ニコチンが切れた事によって、集中力が下がっているからこそ感じるのであって、タバコによって本来自分がもっている以上の集中力が出る事はありません。
イライラについても、動揺であり、ニコチンが切れる事によって、精神に負担がかかり、タバコを吸う事によってイライラを和らげる様な事を繰り返す事になるので、体に良いわけはありませんし、しっかりとニコチンを抜く事ができれば、イライラもなくなるはずです。
とはいえ、一度ニコチン依存症になると、タバコを全く吸いたくなくなるという事はないといわれていますので、薬剤師は、患者が少しずつでもタバコを止めれる様に、初めの一歩として、1日禁煙するところから進めてはどうでしょうか。